昨日はまた客が来た。
漁師町だから、魚のお裾分けが多いので夕方になるとしょっちゅう誰かが何かを持って来てくる。でも大概は渡したらすぐ帰って行く感じで上がり込んで話し込むという事は無い。
昨日の人はかなり声が大きくて、早口で正直私は全く何を言っているのかが分からない。
他県から来た私はこっちの方言も分からないから特にそう。
義母とその人と二人してでかい声でベラベラ良く喋る。止まらない。
寝ていた娘は目を覚ましかけていた。
ちょうどいつも洗濯物を取り込みに降りて行く時間だったから、どうしようかなぁと考えた。
もし私が洗濯物を取り込みに降りてもお客さんが来ているから義母は洗濯物を取り込みには出て来ない。つまり娘が泣いたら絶対勝手に部屋にきて娘を連れて降りるだろう。
部屋には入って欲しくない。
うーむどうしよう…。
娘をつれて降りて、私が一人で洗濯物を取り込んで、その間娘を義母に見せておくことにした。
それだったら私も部屋に入られて嫌な思いをしなくてすむし、義母も孫を自慢できるだろう。
片手に娘を抱いて、もう一方の手に洗濯カゴを持って降りて行くと、私の姿を見て義母が「どうしたの」と言う。どうしたのって洗濯物取り込みにきたんですけど?何か?って感じ。
「私、洗濯物入れてきますから。起きちゃったんで見てて下さい。」と言って娘を義母に渡した。
私が外に出ている間、まるで自分が親のようにお客さんに話している。
聞きたくないのに聞こえて来る。
聞かないように聞かないように…。
「もうすぐ4ヶ月じゃぁ〜」って、4ヶ月まであと2週間はありますけど…。気が早いなぁ。
二人してギャーギャー喋るから娘は怖がって最後まで泣いてました。
けけっ!いい気味だ!!
そのお客さんは昨日来た婆さんとこの嫁らしい。家からすぐの近くの家の住人らしい。窓から見える距離だ。
そして、義母はその人の家の事を話出した。
その人にも孫が産まれたらしいが、会えないらしい。長男夫婦で、嫁がお産で実家に戻って出産後も嫁の実家に夫婦で住んでいる。嫁が旦那の方の家に入りたくないと言っているそうだ。
私は気持ちが凄く分かる。しかもそうやって戻って来ない彼女が羨ましい。
義母は「長男の嫁なのに、こっちに来たくないっちゅうんや!嫁の実家は変なんじゃ、親も変わった人なんよ。」と必死に嫁の事を悪く言っていたが、そんなの自分の親戚が自分達の一方的な事を喋ってるんだから分からないのに…。
それに喜んで同居をする人なんて一握りだよって言いそうになった。
私は聞きたくなかったから「嫁と姑は分からないですからねぇ。まぁ色々あるんじゃないですか」と言って退散した。
義母は私が嫌々同居をしていると分かってないのかなぁ。「長男夫婦が同居して孫もできて抱っこもできる。」当たり前だと思っているのがムカつく。
私だって同居なんてしたくないんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!
私の本音は「かわいいかわいい結婚するつもりのないもう一人の愛息と楽しく暮らして思う存分お世話してあげてください」ですから。